case_1270 教育

学習指導案をClaude Codeで下書き|単元計画と評価規準の照合

学習指導案をClaude Codeで下書き|単元計画と評価規準の照合

学習指導案の下書きをClaude Codeで作る想定の手順です。文部科学省の生成AIガイドラインVer.2.0が例に挙げる授業準備のたたき台に近い使い方として、評価規準の3観点を照合し、児童生徒の個人情報を入れない設定まで示します。

学習指導案は、Claude Codeに「勤務校の指導案の様式」「単元の資料」「過去に書いた指導案」を読ませて下書きを作らせ、評価規準の3観点(知識・技能/思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度)が単元の目標と本時の評価にそろっているかを照合させる、という分担で作れます。文部科学省の「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」(令和6年12月26日公表)は、教職員の校務での使い方の例に「授業で取り扱う教材や確認テスト問題のたたき台を作成する」を挙げています。指導案の下書きは、この【授業準備】の例に近い使い方です。単元の構想と本時のねらいを決めるのは授業者で、Claude Codeが受け持つのは下書き・項目の照合・前の版との差分の3つだけ。この線を最初に引いておくと、任せてよい所で迷わなくなります。

この記事は、中学校の研究主任が校内研究の指導案づくりにClaude Codeを入れる場合の構成を、想定シナリオとして組み立てたものです。特定の学校の導入事例ではありません。

この記事の要点

  • 結論:Claude Codeに任せるのは様式に沿った下書き・評価規準の3観点の照合・前の版との差分の3つ。単元観と本時のねらいは授業者が書く。
  • 根拠:文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)は、最後は教職員が判断して成果物に責任を持つ姿勢を求めています。
  • 設定:CLAUDE.md に学校種・学年・教科・単元名・時数・教科書会社を書き、照合は skill に分け、名簿や成績は指導案のフォルダの外に置き、Read の deny も足す。
  • アカウント:校務では、ガイドラインのとおり私用アカウントや許可を得ていない私用端末を使わず、教育委員会の方針で認められたもので使う。Pro・Maxのアカウントなら、学習に使う設定をオフにしてから使う。
  • 今日やること:勤務校の指導案の様式の見出しを、上から順に書き出す。

指導案づくりでClaude Codeに任せる所と任せない所

指導案は、授業者が単元をどう捉え、その時間に子どもに何をつかませたいかを書く文書です。ここを生成AIの文章で埋めると、見た目は整っていても授業者の考えが入っていない指導案になります。そこで先に、任せる所と任せない所を分けておきます。

左に任せる所として下書き・照合・差分、右に任せない所として単元観・本時のねらい・予想される生徒の反応を並べた図
Claude Codeに任せる所と任せない所

ガイドラインが求めている姿勢

文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)は、教職員が校務で使う場面について、次のように書いています。

生成AIの出力はあくまでも参考の一つであることを認識し、教職員自らがチェックし推敲・完成させるなど、最後は自分で判断し、生成AIの出力を踏まえた成果物に自ら責任を持つという基本姿勢が重要である。

出典:文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」本文PDF(令和6年12月26日)

同じ箇所には「生成AIから一度で求める出力がなされることを期待せず、複数回の対話の中で求める出力に近づけていくこと」とも書かれています。Claude Codeで指導案を作る時も、1回の指示で完成させようとせず、下書き→照合→直しを何度か回す前提で組みます。

任せる所

  • 勤務校の様式の見出しに沿って、授業者が書いた単元の構想メモを並べ替え、下書きにする
  • 単元の目標・評価規準・本時の評価の3か所で、3観点の言い回しがそろっているかを照合する
  • 研究授業の前に直した指導案と、前の版との差分を一覧にする
  • 上の3つの作業の中で、誤字・表記のゆれ(「児童」と「子ども」、「振り返り」と「ふり返り」など)も拾って一覧にする

任せない所

  • 単元観と、その学級の実態の書き込み
  • 本時のねらいと、授業の山場をどこに置くかの判断
  • 評定に用いる評価をどの時間で行うかの決定
  • 児童生徒の個人名・成績・配慮事項の入力(この記事の後半で、読ませない設定にします)

指導案の項目を公開されている例で確かめる

指導案の様式は、学校や教育委員会、校内研究の主題で変わります。ここでは、群馬県総合教育センターが公開している国語科(科目「現代の国語」・第1学年)の学習指導案(令和6年10月)を例に、項目の並びを見ておきます。この指導案は、生徒の小論文の推敲に対話型生成AIを使う授業のものです。

単元観・研究との関わり・単元の目標及び生徒の実態・評価規準・指導及び評価、ICT活用の計画・第4時の学習の6段を上から順に重ねた図
公開されている国語科の学習指導案に並ぶ6つの見出し(上から順)

例の指導案に並ぶ項目

順 見出し 中身
Ⅰ-1 単元観 これまでの授業で感じた課題と、この単元で目指すこと
Ⅰ-2 研究との関わり 学習指導要領での「書くこと」の扱い、研究協力校の生徒の様子、本研究で目指す生徒の姿
Ⅰ-3 単元の目標及び生徒の実態 知識及び技能/思考力、判断力、表現力等/学びに向かう力、人間性等
Ⅰ-4 評価規準 知識・技能/思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度
Ⅰ-5 指導及び評価、ICT活用の計画 全5時間の各時間のねらい・学習活動・指導に生かす評価・評定に用いる評価
Ⅱ 第4時の学習 ねらい、展開(主な学習活動・指導上の留意点・評価項目)

Claude Codeで照合しやすいのは、Ⅰ-3・Ⅰ-4・Ⅰ-5・Ⅱの4か所です。単元の目標の3つの欄(知識及び技能/思考力、判断力、表現力等/学びに向かう力、人間性等)と評価規準の3観点が対応しているか、Ⅰ-5の「評定に用いる評価」がどの時間に置かれているか、Ⅱの評価項目がⅠ-4のどの観点に当たるかは、文書の中だけで確かめられます。ただし、文部科学省の学習評価の通知(平成31年3月29日)は、「学びに向かう力、人間性等」には「主体的に学習に取り組む態度」として観点別学習状況の評価を通じて見取ることができる部分と、個人内評価等を通じて見取る部分があるとしています。例の指導案でもこの2つの欄の言い回しは違うので、照合の結果にこの組が出ても、直すかどうかは授業者が決めます。一方、Ⅰ-1とⅠ-2は授業者と研究の考えそのものなので、下書きを作らせず、授業者が書いたものを読みやすく整えるだけにします。

根拠にする学習指導要領の版

照合の時に引く学習指導要領は、文部科学省の「平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説)」のページに載っている版です。小学校・中学校は平成29年告示、高等学校は平成30年告示で、本文のPDFと、解説のPDFをまとめたページへのリンクが並んでいます。2026年10月28日時点で同ページを確かめました。Claude Codeには、扱う教科・学年の本文と解説から、その単元に関わる節だけをテキストにして読ませます(PDF全体を読ませると、関係のない学年の内容まで下書きに混ざりやすくなります)。

想定シナリオ:中学校の研究主任が校内研究の指導案を組む

ここからは想定の例です。実在の学校・教員ではありません。

  • 学校:公立中学校。校内研究の主題に沿って、各教科で年に1回、研究授業を行う
  • 使う人:研究主任(数学)と、研究授業を行う教員4人
  • 今の困りごと:様式の見出しが学校で決まっているのに、教員ごとに書き方がばらばら。単元の目標と評価規準の観点がずれたまま、事前検討会で指摘されて書き直すことが多い
  • 入れる範囲:様式に沿った下書きと、3観点の照合。生徒の名簿・成績・個別の配慮事項は扱わない

研究主任が決めたこと

  1. Claude Codeに読ませるのは、様式・単元の資料・本人が過去に書いた指導案・学習指導要領の該当節だけ
  2. 単元観と本時のねらいは、授業者が箇条書きのメモで先に書く。Claude Codeはそれを文章に整えるだけ
  3. 照合の結果は「どの見出しの、どの文が、どの観点と合わないか」の表で返させ、直すかどうかは授業者が決める

フォルダとCLAUDE.mdを作る

群馬県総合教育センターは、「資料5 生成AIアシスタントにカスタマイズする方法 Google Gemini Gemの場合」で、Gemの「知識」に指導案モデルや単元計画の表モデルなど四つのデータをアップロードし、「カスタム指示」に指示文を貼り付ける手順を公開しています。その指示文は最初に、学校種・学年・教科・基となる単元名/テーマ・時数・教科書会社をまとめて質問するように書かれています。Claude Codeでも考え方は同じで、資料はフォルダに置き、前提は CLAUDE.md に書きます。

CLAUDE.mdを中心に、様式・学習指導要領の該当節・構想メモ・過去の指導案・下書き・読ませないファイルの設定をつないだ図
CLAUDE.mdを中心に置く指導案のフォルダの例

フォルダの例

shidouan-2026-sugaku-2nen/
  CLAUDE.md                 … 単元の前提と書き方の決まり
  CLAUDE.local.md           … 自分だけのメモ(共有しない)
  yoshiki/
    shidouan-yoshiki.md     … 勤務校の様式の見出しをテキストにしたもの
  shiryo/
    yoryo-sugaku-2nen.md    … 学習指導要領の該当節をテキストにしたもの
    tangen-memo.md          … 授業者の単元の構想メモ(箇条書き)
  kako/
    2025-shidouan.md        … 本人が過去に書いた指導案
  out/
    draft-v1.md             … Claude Codeが書く下書き
  .claude/
    settings.json           … 読ませないファイルの設定
    skills/
      kanten-check/SKILL.md … 3観点の照合の手順

公式ドキュメントの「How Claude remembers your project」によると、CLAUDE.md はプロジェクトの直下に置けば毎回読み込まれ、@path/to/import の形でほかのファイルを読み込ませることもできます。自分だけのメモはプロジェクト直下の CLAUDE.local.md に書きます。gitで管理する場合は、.gitignore に足しておくとコミットされません。最初の CLAUDE.md は /init で作らせて、そこから直す方法もあります。

CLAUDE.mdの例

単元の前提
- 学校種:中学校
- 学年:第2学年
- 教科:数学
- 単元名:一次関数
- 時数:全15時間(本時は第8時)
- 教科書会社:(授業者が書く)

書き方の決まり
- 見出しは @yoshiki/shidouan-yoshiki.md の順と名前をそのまま使う
- 単元観と本時のねらいは @shiryo/tangen-memo.md の内容だけを文章に整える。メモに無い考えを足さない
- 学習指導要領の文言は @shiryo/yoryo-sugaku-2nen.md にある文だけを引く。言い換えた時は元の文を括弧で添える
- 評価規準は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で書く
- 生徒の名前・成績・配慮事項は書かない。実態は「学級全体の傾向」だけを書く
- 下書きは out/ にだけ書く

単元の前提の6項目は、群馬県の資料の指示文が最初に聞く項目と同じ並びにしています。前提が決まっていないまま下書きを作らせると、学年や時数を推測で埋めた指導案になりやすいので、空欄のまま始めないようにします。

学習指導要領の該当箇所と単元計画をつなぐ

下書きは、いきなり全体を書かせず、単元計画(何時間目に何をするか)から作らせます。単元計画が決まると、本時の展開は単元計画の1行を広げるだけになります。

構想メモと学習指導要領の該当節から単元計画を作り、その行から本時の展開を作って授業者に返す流れと、単元計画の下に別に書く提案の欄を示した図
構想メモから単元計画、本時の展開へ進めて授業者に返す順番

単元計画の下書きを作らせる指示

@shiryo/tangen-memo.md と @shiryo/yoryo-sugaku-2nen.md を読んで、
単元計画の表を out/tangen-keikaku-v1.md に書いてください。

列は「時」「ねらい」「主な学習活動」「指導に生かす評価」「評定に用いる評価」の5つ。
- 時数は CLAUDE.md の全15時間に合わせる
- ねらいは構想メモにある言葉を使う。メモに無い活動は足さず、
  足したほうがよいと思う所は表の下に「提案」として別に書く
- 評定に用いる評価を置いた時には、3観点のどれかを括弧で書く
- 学習指導要領から引いた文には、どの節かを書く

「メモに無い活動は足さず、提案として別に書く」と分けておくと、授業者の考えとClaude Codeの案が表の中で混ざりません。授業者は提案の欄だけを読み、採るものを自分でメモに足してから、もう一度作らせます。

本時の展開を作らせる指示

out/tangen-keikaku-v1.md の第8時の行をもとに、
本時の展開を out/honji-v1.md に書いてください。

- 列は「主な学習活動」「予想される生徒の反応」「指導上の留意点」「評価項目」
- 導入・展開・終末の3つに分ける
- 予想される生徒の反応は、構想メモにある反応だけを書く。
  メモに無いものは「(授業者が書く)」と空けておく
- 評価項目は、単元計画の第8時で置いた観点と同じにする

予想される生徒の反応は、その学級を見ている授業者にしか書けません。Claude Codeに考えさせると、どの学級にも当てはまる一般的な反応が並ぶので、空欄で返させて授業者が埋めます。

評価規準の3観点を照合させる

想定の学校で事前検討会の指摘が多いのは、単元の目標・評価規準・本時の評価項目の3か所で観点の言い回しがずれていることです。この照合は毎回同じ手順なので、skill にしておきます。

下書きから照合の表、授業者が直す、下書きへ戻る輪と、照合する3か所の単元の目標・評価規準・本時の評価項目を示した図
照合の表を見て授業者が直し、もう一度照合する繰り返し

照合のskillの例

公式ドキュメントの「Extend Claude with skills」によると、プロジェクトの skill は .claude/skills/<名前>/SKILL.md に置き、/<名前> で呼び出せます。照合は授業者が呼んだ時だけ動けばよいので、disable-model-invocation: true を付けて、Claude Codeが自分の判断で動かさないようにします。

---
name: kanten-check
description: 指導案の単元の目標・評価規準・本時の評価項目で3観点がそろっているかを照合する
disable-model-invocation: true
---

out/ の最新の下書きを読み、次の3か所を照合する。
1. 単元の目標(知識及び技能/思考力、判断力、表現力等/学びに向かう力、人間性等)
2. 評価規準(知識・技能/思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度)
3. 単元計画の「評定に用いる評価」と、本時の評価項目

結果は表で返す。列は「見出し」「該当の文」「合わない点」「直し方の案」。
- 下書きは書き換えない。直すかどうかは授業者が決める
- 1つの観点に評定に用いる評価が1回も置かれていない時は、その観点を表の先頭に書く
- 合わない点が無い時は「照合した3か所で合わない点は見つからなかった」とだけ書く

授業者は下書きを直したら /kanten-check を呼び、返ってきた照合の表を見て直す所を決めます。授業者が直す、もう一度照合する、の順で繰り返します。照合と直しを分けておくと、Claude Codeが勝手に文を書き換えて、授業者の言葉が消えることを防げます。

前の版との差分を見る

事前検討会の後に指導案を直したら、前の版との違いを一覧にさせます。

out/draft-v1.md と out/draft-v2.md を比べて、
見出しごとに「変えた文」「足した文」「消した文」を表にしてください。
表記のゆれだけの違いは最後にまとめて1行で書いてください。

研究授業の当日に渡す資料ではなく、指導主事や同じ教科の教員に「どこを直したか」を伝える控えとして使います。

児童生徒の名前と成績を入れない設定

指導案の下書きに、児童生徒の個人情報は要りません。それでも、同じパソコンに名簿や成績のファイルがあると、フォルダの指定を間違えた時に読まれるおそれがあります。設定でも、Claude Codeの読み取りを止めておきます。

ガイドラインが求めていること

文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)は、教職員が校務で使う場面について「教育委員会の方針に基づき利活用すべきである」と書き、「私用アカウントや教育情報セキュリティ管理者の許可を得ていない私用端末を用いてはならない」としています。続けて、個別契約等に基づき適切なセキュリティ対策が講じられた環境で運用している場合を除き、成績情報等の重要性の高い情報をプロンプトに入力してはならないとし、個人情報を含むプロンプトを入力する場合は、提供者がその個人情報を機械学習に利用するか否か等を十分に確認すべきだとしています(出典:同ガイドライン本文PDF)。

Claude Codeの「Data usage」によると、個人向けのFree・Pro・Maxのアカウントは、学習に使うかどうかの設定がオンの時、Claude Codeでのやり取りも今後のモデルの学習に使われます(「Advanced setup」にあるとおりFreeプランではClaude Codeを使えないので、Claude Codeで当てはまるのはPro・Maxです)。Team・Enterprise・APIなどの商用の条件では、顧客が提供を選んだ場合を除き、Claude Codeに送ったコードやプロンプトは生成モデルの学習に使われません。校務では、上のガイドラインのとおり教育委員会の方針で認められたアカウントで使います。それがPro・Maxのアカウントなら、学習に使う設定をオフにしてから使います。学校や教育委員会の契約で使う場合は、どの条件の契約かを情報担当に確かめます。

読ませないファイルの設定

公式ドキュメントの「Configure permissions」によると、ルールは deny→ask→allow の順に評価され、allow で deny の例外は作れません。チームで同じ設定を使う時は、「Settings files and precedence」にあるとおり .claude/settings.json に書きます。

{
  "permissions": {
    "deny": [
      "Read(./meibo/**)",
      "Read(./seiseki/**)",
      "Read(./hairyo/**)"
    ]
  }
}

同じ「Configure permissions」によると、Read の deny が効くのは、Claude Codeに組み込みのファイルの道具と、Bashの cat や head のようにファイル名を指して読むコマンドなどです。ファイルのあるフォルダで実行する grep -r のようにファイル名を指さずに読むコマンドや、PythonやNodeのスクリプトが自分でファイルを開く場合には効きません。いちばん確かなのは、名簿・成績・配慮事項のファイルを、そもそも指導案のフォルダの中に置かないことです。deny は、置き場所を間違えた時の2つ目の守りとして足します。

つまずきやすい失敗と対処

❌ 単元観までClaude Codeに書かせる

⭕ 単元観と本時のねらいは授業者が箇条書きで書き、Claude Codeには文章に整えさせるだけにする。メモに無い考えを足さない決まりを CLAUDE.md に書いておく。

❌ 学習指導要領のPDFを丸ごと読ませる

⭕ 扱う教科・学年の該当節だけをテキストにして読ませる。引いた文には節を書かせ、授業者が元の本文と見比べる。

❌ 照合のついでに下書きを書き換えさせる

⭕ 照合の skill には「下書きは書き換えない」と書き、表で返させる。直すのは授業者が決めてから。

❌ 予想される生徒の反応を考えさせる

⭕ 反応の欄は空けて返させ、その学級を見ている授業者が書く。一般的な反応が並んだ指導案は、事前検討会で議論の材料になりにくい。

まとめ

学習指導案にClaude Codeを入れる時は、授業者の考えを書く所(単元観・本時のねらい・生徒の反応)と、文書の中で確かめられる所(様式の見出し・3観点の照合・前の版との差分)を分けるのが要です。文部科学省のガイドラインが求める「最後は自分で判断し」の姿勢は、照合の結果を表で返させ、直すかどうかを授業者が決める作りにすると守りやすくなります。

最初の3つの行動は次のとおりです。

  1. 勤務校の指導案の様式の見出しを、上から順にテキストにする
  2. 単元の前提6項目(学校種・学年・教科・単元名・時数・教科書会社)を CLAUDE.md に書く
  3. 名簿・成績のファイルが指導案のフォルダの外にあるかを確かめ、Read の deny を足す

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よくある質問

学習指導案はAIで自動作成できますか?

下書きは作れますが、完成させるのは授業者です。文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)は、生成AIの出力を参考の一つとし、教職員が自ら推敲・完成させて成果物に責任を持つ姿勢を求めています。Claude Codeには様式に沿った下書きと3観点の照合を任せ、単元観と本時のねらいは授業者が書きます。

指導案の下書きに学習指導要領をどう読ませればよいですか?

文部科学省の「平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説)」のページにある本文と解説から、扱う教科・学年の該当節だけをテキストにしてフォルダに置きます。CLAUDE.md に「その文だけを引く」「言い換えた時は元の文を括弧で添える」と書いておくと、引用元を見比べやすくなります。

評価規準の観点のずれはどう確かめますか?

単元の目標・評価規準・本時の評価項目の3か所を照合する skill を作り、授業者が呼んだ時だけ動かします。結果は「見出し」「該当の文」「合わない点」「直し方の案」の表で返させ、下書きは書き換えさせません。

児童生徒の名前や成績を入れても大丈夫ですか?

指導案の下書きには入れません。文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)も、個別契約等で適切なセキュリティ対策が講じられた環境を除き、成績情報等をプロンプトに入力してはならないとしています。名簿・成績・配慮事項のファイルは指導案のフォルダの外に置き、.claude/settings.json の deny も足します(deny はスクリプトがファイルを開く読み方までは止めません)。アカウントは教育委員会の方針で認められたものを使い、Pro・Maxなら学習に使う設定をオフにします。

GeminiのGemで作る方法とどう違いますか?

群馬県総合教育センターの資料は、Gemの「知識」に指導案モデルなどの資料を入れ、「カスタム指示」に指示文を貼る手順です。Claude Codeでは資料をフォルダに置き、前提を CLAUDE.md、照合の手順を skill に分けて書きます。下書きが版ごとにファイルで残るので、前の版との差分を確かめやすくなります。

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参考・出典

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