2026年10月1日時点の結論。Claude Codeのモデル変更は、セッション中なら /model、起動時なら claude --model の2つを押さえれば足りる。ただし /model で選んだモデルは次回以降の既定として保存され、ピッカーで s を押したときだけそのセッション限りになる。Anthropic APIに接続している場合、別名 opus はOpus 5.5、sonnet はSonnet 5.5を指し、何も指定しないとき(default)はPro・Max・Team・EnterpriseのいずれもOpus 5.5で始まる。
この2週間で、Claude Codeのモデルまわりは続けて変わった。9月22日にOpus 5.5が発表され、Claude Code v2.1.280で既定のOpusになった。同じ版でPro・Team Standardの既定がSonnetからOpusに切り替わり、9月28日にはSonnet 5.5がv2.1.284で既定のSonnetになった。「いつの間にかモデルが変わった」「選んだのに次の起動で戻る」という声は、この変更と、モデル設定の優先順位の両方から説明できる。この記事では、変え方・選び方・戻る原因・チームでの固定の順に整理する。
この記事の要点
- 変更の入口:セッション中は
/model(Enterで既定として保存、sでこのセッションだけ)、起動時はclaude --model(その起動だけ)。 - 優先順位:公式ドキュメントの記載順は
/model→--model→ANTHROPIC_MODEL→ settingsのmodel→ANTHROPIC_DEFAULT_MODEL。 - 必要なバージョン:Sonnet 5.5はv2.1.284以降、Opus 5.5はv2.1.280以降。古い版なら
claude updateで上げる。 - API料金:100万トークンあたり、Opus 5.5は入力4ドル・出力20ドル、Sonnet 5.5は入力2ドル・出力10ドル。
- 戻る原因:このセッション限りの選択、プロジェクト設定や管理設定、
ANTHROPIC_MODEL、再開したセッション、availableModelsによる除外。 - チームで固定:リポジトリ単位はプロジェクトの
.claude/settings.jsonのmodel、組織単位は管理設定のavailableModelsとdeniedModels。 - 対象読者:Claude Codeを日常的に使う開発者、開発環境をそろえるチームリード、管理設定を扱うプラットフォーム担当。
- 今日やること:
/statusを開き、いまのバージョンとモデルを確かめる。
2026年9月に変わったこと(Opus 5.5・Sonnet 5.5・既定モデル)
Opus 5.5が既定のOpusになった
Anthropicは2026年9月22日にClaude Opus 5.5を発表した(Anthropic「Introducing Claude Opus 5.5」(2026年9月22日))。料金は100万トークンあたり入力4ドル・出力20ドル、キャッシュ読み取り0.20ドルで、Anthropicは標準設定の一般的な作業ではOpus 5より40%安くなるとしている。

Claude Codeではv2.1.280でOpus 5.5が追加され、既定のOpusモデルになった。同じv2.1.280で、Pro・Team Standardプランの既定モデルがSonnetからOpusに変わり、Max・Team Premium・Enterpriseと同じ扱いになった(Anthropic「Claude Code CHANGELOG」(v2.1.280))。公式の設定ドキュメントにも、v2.1.280より前はPro・Team Standardの default がSonnet 5だったと書かれている(Anthropic「Model configuration」(Claude Code Docs))。ProやTeam Standardで使っている人が「何も触っていないのにOpusになった」と感じるのは、この変更が理由だ。
Sonnet 5.5が既定のSonnetになった
Sonnet 5.5は2026年9月28日に公開された(Anthropic「Claude Sonnet 5.5」(Claude Platform Docs・2026年9月28日公開))。コンテキストは100万トークン、最大出力は12万8,000トークン、料金は100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドル、キャッシュ読み取り0.20ドル。Claude Codeではv2.1.284で追加され、Anthropic APIでの既定のSonnetになった。
古いバージョンでは新モデルを選べない
公式ドキュメントは、Sonnet 5.5にはv2.1.284以降、Opus 5.5にはv2.1.280以降が必要で、古い版から要求すると失敗すると明記している。対処は claude update だ。2026年10月1日時点で、npmの latest は2.1.286、stable は2.1.285で、どちらも条件を満たす(npm「@anthropic-ai/claude-code」)。
接続先によって別名の行き先が違う
opus や sonnet という別名がどの版を指すかは、接続先で変わる。Amazon BedrockやGoogle CloudのAgent Platformを経由しているチームでは、sonnet がまだSonnet 4.5を指す点に注意したい。
| 接続先 | opus の行き先 |
sonnet の行き先 |
|---|---|---|
| Anthropic API | Opus 5.5 | Sonnet 5.5 |
| Claude Platform on AWS | Opus 5.5 | Sonnet 4.6 |
| Amazon Bedrock、Google CloudのAgent Platform | Opus 5.5 | Sonnet 4.5 |
| Microsoft Foundry | Opus 4.6 | Sonnet 4.5 |
別名が古い版を指している環境で新しい版を使うには、claude-sonnet-5-5 のような正式なモデル名を指定するか、ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL などの環境変数で別名の行き先を固定する(Anthropic「Model configuration」)。
モデルを変える5つの経路と優先順位
5つの経路の違い
公式ドキュメントは、モデルを決める方法を優先順位の高い順に5つ挙げている。上にあるものほど強い。

| 優先順位 | 経路 | 書き方 | 効く範囲 | 既定として残るか |
|---|---|---|---|---|
| 1 | セッション中の切り替え | /model sonnet、または引数なしの /model でピッカー |
すぐ切り替わる | Enterと /model <名前> は保存される。s はこのセッションだけ |
| 2 | 起動フラグ | claude --model opus |
その起動だけ | 残らない |
| 3 | 環境変数 | ANTHROPIC_MODEL=<別名か名前> |
その変数で起動したセッション | 変数を設定している間は毎回効く |
| 4 | settings | settingsファイルの "model" |
そのファイルが読まれる範囲 | 残る |
| 5 | 新規セッションの既定 | ANTHROPIC_DEFAULT_MODEL=<別名か名前>(v2.1.236以降) |
上の4つが何も選んでいない新規セッション | 変数を設定している間は新規セッションに効く |
/model で選んだモデルは、ユーザー設定 ~/.claude/settings.json の model に書き込まれる。「今日だけ試したい」ときは、引数なしの /model でピッカーを開き、そのモデルの行で s を押す。/model <名前> と直接打つとEnterと同じ扱いになり、既定まで変わる。
書き方の例
起動時にOpusを選ぶ。
claude --model opus
セッションの途中でSonnetに切り替える。
/model sonnet
settingsファイルで固定する(公式ドキュメントの例から model の行を抜き出したもの)。
{
"model": "opus"
}
複数のターミナルで別々のモデルを使う
/model は既定を書き換えるので、ターミナルAで切り替えると、次に開いたターミナルBにも影響する。公式ドキュメントは、同時に別のモデルを走らせたいときは /model で切り替えず、それぞれ --model を付けて起動するよう案内している。--model と ANTHROPIC_MODEL は、それを付けて起動したセッションにしか効かない。
サブエージェントにも切り替えが届く
/model の切り替えは、メインの会話のモデルを引き継ぐサブエージェントにも届く。調査やテスト実行をサブエージェントに任せる前にOpusへ切り替えれば、その作業もOpusで動く。逆に、特定のサブエージェントだけ小さいモデルで動かしたいときは、そのサブエージェントの定義に model を書いておく。
VS Code拡張で変える場合
VS Code拡張では、コマンドメニューの Switch model… か、プロンプト欄の下にあるモデル名をクリックしてピッカーを開く。effortに対応したモデルでは、同じピッカーに Effort の行が出る。max 以外の段階を選ぶと、そのモデルの既定としてユーザー設定の modelSettings に保存される(Anthropic「Use Claude Code in VS Code」)。
どのモデルを選ぶか(Opus 5.5・Sonnet 5.5・Fable 5.1・Haiku 4.5)
別名と用途
モデルは正式名で指定しなくても、別名で選べる。別名は推奨の版へ自動で更新されるので、普段はこちらで足りる。
| 別名 | 公式ドキュメントでの説明 |
|---|---|
default |
指定を消し、アカウントの既定に戻す特別な値 |
opus |
複雑な推論向けの最新Opus |
sonnet |
日々のコーディング向けの最新Sonnet |
haiku |
単純な作業向けの速いHaiku |
fable |
最も難しく長時間かかる作業向けのFable |
opusplan |
プランモードではopus、実行に移るとsonnetに切り替わる |
版を固定したいときは、claude-opus-5-5 のような正式なモデル名を使う。別名は将来の新しい版に合わせて行き先が変わるからだ。
4モデルの比較(Anthropic API)
Claude Platformのモデルページに載っている値を並べると次のとおり(Anthropic「Claude Sonnet 5.5」、Anthropic「Models overview」)。料金は100万トークンあたりの入力/出力。
| モデル | API ID | コンテキスト | 最大出力 | 料金 | 応答速度の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | claude-fable-5-1 |
100万トークン | 12万8,000トークン | 10ドル/50ドル | 遅め |
| Opus 5.5 | claude-opus-5-5 |
100万トークン | 12万8,000トークン | 4ドル/20ドル | 中程度 |
| Sonnet 5.5 | claude-sonnet-5-5 |
100万トークン | 12万8,000トークン | 2ドル/10ドル | 速い |
| Haiku 4.5 | claude-haiku-4-5-20251001 |
20万トークン | 6万4,000トークン | 1ドル/5ドル | 最速 |
この単価はAPIの従量課金の値だ。ProやMaxなどのプランで使う場合は、プランの利用上限の中で使う。/model のピッカーに出る価格はAnthropic APIに接続しているときだけ表示され、BedrockやClaude apps gateway経由では表示されない。Fableはプランや席の種類によって追加の利用クレジットに課金されることがあり、その場合はピッカーのFableの行に「Requires usage credits」と出る(Anthropic「Model configuration」)。
想定シナリオ:作業の種類で切り替える
以下は公式ドキュメントの用途説明をもとにした想定の使い分けで、特定の企業の実績ではない。既存のWebアプリを保守する開発チームを想定する。
- 影響範囲の読みが必要な改修は、
opusplanで計画をOpusに任せ、実装はSonnetで進める。 - テストの追加や型エラーの修正のように、結果を毎回目で確かめる作業は
sonnetで回す。 - 原因が分からない障害の調査や設計判断は
fableに任せる。ただしプランによっては利用クレジットに課金されるので、ピッカーの表示を先に見る。
どの組み合わせが合うかは、手元のリポジトリで同じ課題を解かせて比べるしかない。Anthropicのブログ記事「Choosing a Claude model and effort level in Claude Code」が、公式ドキュメントから案内されている。
effort(推論の深さ)はモデルごとに決まる
選べる段階と既定値
effortは、モデルが各手順でどれだけ考えるかを決める設定だ。Opus 5.5とSonnet 5.5では low・medium・high・xhigh・max の5段階を選べ、Claude Codeでの既定はどちらも medium になる。Opus 5.5・Sonnet 5.5・Opus 4.7以外のモデルの既定は high だ。

Opus 5からOpus 5.5に移るときは注意がいる。公式ドキュメントによると、Anthropicのテストでは medium のOpus 5.5が、コーディングと知的作業の評価で high のOpus 5と同等以上だった。そのうえで、Opus 5で使っていた段階を持ち込まず medium から始めるよう勧めている。v2.1.280では、モデルごとのeffortが導入される前に保存した段階が、Opus 5.5のような新しいモデルには適用されなくなった(Anthropic「Claude Code CHANGELOG」(v2.1.280))。
effortの変え方
/effort:引数なしでスライダーを開く。段階の名前を付ければ直接設定し、/effort autoで保存した段階を消す。maxはそのセッションだけ有効。/modelのピッカー:モデルを選ぶ画面で左右の矢印キーを使う。- 起動フラグ:
--effortに段階の名前を渡すと、そのセッションだけに効く。 - 環境変数:
CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVELに段階の名前かautoを設定する。 - settings:モデルごとの段階は
modelSettings、既定の段階はeffortLevelに書く。effortLevelにmaxは書けない。 - スキルやサブエージェントの定義:
effortを書くと、それが動いている間だけ上書きされる。
1回だけ深く考えさせたいときは、プロンプトのどこかに ultrathink と書く。セッションのeffortは変わらない。いまの段階は、セッションのヘッダーでモデル名の隣に「with low effort」のように表示される(Anthropic「Model configuration」、Anthropic「Commands」)。
モデルが変わらない・戻るときの原因と直し方
原因は5つに絞れる
/model で選んだのに次のセッションで別のモデルになる場合、公式ドキュメントが挙げる原因は次のとおり。上から順に確かめると早い。

| 症状 | 原因 | 確かめ方 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 次の起動で元に戻る | このセッションだけの選択だった(ピッカーの s、--model、-p での /model) |
どの方法で切り替えたかを思い出す | ピッカーでEnterを押すか、/model <名前> で保存する |
| 毎回同じモデルで始まる | 優先順位の高い設定がある(プロジェクト設定や管理設定の model、シェルの ANTHROPIC_MODEL、組織の既定モデル) |
起動時のヘッダーに、モデルを決めた設定ファイルの名前が出る | プロジェクト設定を変えるか、シェルの変数を外す |
| 保存したはずなのに戻る | ~/.claude/settings.json に書き込めない(別のツールが生成している、読み取り専用の複製にリンクしている) |
ファイルの権限と生成元を見る | 生成元のツール側で model を設定するか、書き込めるようにする |
| 前回の続きだけ別モデル | claude --resume や --continue で再開した会話は、保存時のモデルを使い続ける |
新しい会話を開いて比べる | 再開後に /model で切り替える |
/model がエラーになる |
管理設定の availableModels で除外されている |
ピッカーにそのモデルが出ない | 管理者に許可を依頼する |
availableModels で除外されたモデルを --model・ANTHROPIC_MODEL・settingsの model で指定した場合は、エラーで止まらず、起動時に警告を出して既定のモデルに置き換えられる。「指定したのに違うモデルで始まる」ときは、起動時の警告も読み直したい。
古いバージョンで新しいモデルを指定した
Sonnet 5.5をv2.1.284より前、Opus 5.5をv2.1.280より前の版から要求すると失敗する。公式ドキュメントのエラー一覧では「Claude Code does not support this model」として案内されている。/status でバージョンを確かめ、claude update で上げてから選び直す。
安全分類で別のモデルに移った
Opus 5.5とSonnet 5.5は安全分類器を備えていて、主にサイバーセキュリティと生物分野の内容を判定する。判定に当たると、Claude Codeは同じ依頼を別のモデルで再実行し、会話に通知を出す。
- Opus 5.5:生物分野の判定はOpus 5、サイバーセキュリティの判定はOpus 4.8で再実行する。
- Sonnet 5.5:サイバーセキュリティの判定はSonnet 5で再実行する。生物分野の判定は再実行せず、拒否で終わる。
再実行のあとは、セッションがそのモデルのまま続く。元に戻すには /model を使う。最初の依頼にはCLAUDE.mdやgitの状態が含まれるため、セキュリティ関連の資料を含むリポジトリでは、何も特別なことを頼んでいなくても判定に当たることがある。原因を切り分けるには claude --safe-mode で起動する。CLAUDE.md・スキル・MCPサーバー・フックを外した状態で試せる。
v2.1.286では、既定や別名が指すモデルをAPIが拒否したとき、毎回の依頼が失敗する問題が直り、同じ系列のひとつ前のモデルで一度だけ再試行するようになった(Anthropic「Claude Code CHANGELOG」(v2.1.286))。モデル切替を監査したい場合は、フックで切り替えを止めたり確認を挟んだりする方法もある(Claude Codeモデル切替フック実装ガイド)。
100万トークンのコンテキストと自動compactの扱い
Sonnet 5.5は常に100万トークンで動く
Anthropic APIでは、Sonnet 5.5とSonnet 5は常に100万トークンのコンテキストで動く。20万トークン版はなく、[1m] の付いた別名を選ぶ必要も、利用クレジットを有効にする必要もない。別名 sonnet[1m] は、sonnet がすでにSonnet 5.5かSonnet 5を指していれば効果がない。会話は上限に達する前に自動でcompactされ、既定では約96万7,000トークンで発動する。発動する位置は環境変数 CLAUDE_CODE_AUTO_COMPACT_WINDOW で変えられる(Anthropic「Model configuration」)。
100万トークンのコンテキストは標準のモデル料金で使え、20万トークンを超えた分に割増はない。長い会話の整理のしかたは、/compactを使った長時間開発の手順にまとめている。
20万トークンに抑えたいとき、ゲートウェイ経由のとき
コンテキストの上限を20万トークンに抑えたい組織は、CLAUDE_CODE_DISABLE_1M_CONTEXT=1 を設定する。自動compactが有効なら20万トークンの境界でcompactされ、無効なら境界でコンテキスト上限のエラーになる。
ANTHROPIC_BASE_URL で社内のLLMゲートウェイを経由している場合も、Claude Codeは各モデルにAnthropic APIと同じコンテキスト幅を割り当てる。ゲートウェイ側が20万トークンを超える依頼を拒むなら、/autocompact 200k を実行して、その境界でcompactさせる。v2.1.285の変更履歴にも、ゲートウェイ経由のセッションが100万トークン対応モデルでその幅を使うようになったこと、ゲートウェイが20万で止まる場合の対処として同じコマンドが書かれている。
チームでモデルを固定・制限する(availableModels・deniedModels)
リポジトリ単位でそろえる
チーム全員に同じモデルで作業してほしいなら、リポジトリの .claude/settings.json に model を書いてバージョン管理に入れる。起動時のモデルがプロジェクト設定や管理設定で決まった場合、起動時のヘッダーにそのファイル名が表示される。メンバーは /model でそのセッションだけ上書きできるが、次の起動ではプロジェクト設定が再び効く。

別名は新しい版が出ると行き先が変わる。版まで固定したいときは claude-opus-5-5 のような正式名を書くか、ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL や ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL で別名の行き先を決めておく。
組織で使えるモデルを絞る
組織として使えるモデルを決めるなら、管理設定の availableModels を使う。指定には sonnet のような系列名、claude-sonnet-4-5 のような版の接頭辞、日付付きの正式なID のいずれかを使える。接頭辞は後続のIDにも一致するので、claude-fable-5 と書けばFable 5とFable 5.1の両方が許可される。
{
"availableModels": ["sonnet", "haiku"]
}
この一覧は、/model・--model・ANTHROPIC_MODEL・settingsの model・ANTHROPIC_DEFAULT_MODEL・再開したセッションに加え、サブエージェントやスキルの model 指定にも効く。除外されたモデルは /model のピッカーから消える。
新しい版を検証が済むまで止める
availableModels に claude-opus-5 と書いていると、Claude Codeが対応した時点でOpus 5.5も許可される。検証が終わるまで新しい版を止めたいときは、v2.1.283で加わった2つの管理設定を使う。
deniedModels:止めたいモデルを並べる。availableModelsが許可していても止まる。availableModelsMatch:"exact"にすると、availableModelsの各IDはその版だけを許可する。新しい版は一覧に足すまで使えない。
公式ドキュメントの例では、OpusとSonnetを許可しつつOpus 5.5だけを止めている。
{
"availableModels": ["opus", "sonnet"],
"deniedModels": ["claude-opus-5-5"]
}
2つの設定は管理設定からしか読まれず、ユーザー設定やプロジェクト設定に書くと警告付きで無視される。古い版のClaude Codeは両方を無視するため、requiredMinimumVersion も合わせて設定し、古い版が起動しないようにしておく。モデル指定がこの2つの関門を通るかどうかで、使えるモデルが決まる。
Enterpriseプランでは、管理コンソールから組織の既定モデルを設定することもできる(v2.1.196以降)。これは出発点であって制限ではなく、--model やユーザーが保存したモデルのほうが優先される。全社の統制をまとめて設計する場合は、利用モデルとスキルの統制もあわせて読みたい。
想定シナリオ:新しいモデルが出た週の切り替え手順
以下は公式ドキュメントの仕様を組み合わせた想定の手順で、実在の企業の運用実績ではない。
- 管理者は
deniedModelsで新しい版をいったん止め、requiredMinimumVersionで古いクライアントの起動を防ぐ。 - 検証担当は
claude updateで版を上げ、/statusでバージョンとモデルを確かめる。 - 引数なしの
/modelでピッカーを開き、新しいモデルの行でsを押して、そのセッションだけで試す。 - 普段扱っている規模の課題を新旧のモデルに解かせ、差分の読みやすさとやり直しの回数を記録する。
- 問題がなければ
deniedModelsから外し、必要ならプロジェクトのmodelを正式名で更新する。
障害時に別のモデルへ逃がす設計まで含めるなら、fallbackModel設定でAPI障害に備える方法が参考になる。
まとめ|今日からの3手
/statusでバージョンとモデルを確かめ、Sonnet 5.5を使うならv2.1.284以降にする。- 新しいモデルを試すときは、
/modelのピッカーでsを押し、既定を書き換えずに比べる。 - チームはプロジェクトの
.claude/settings.jsonにmodelを書き、組織はavailableModelsとdeniedModelsで使えるモデルを決める。
よくある質問
Claude Codeでモデルを変更するコマンドは何ですか?
セッション中は /model です。/model sonnet のように別名や正式名を付けるとすぐ切り替わり、引数なしならピッカーが開きます。起動時に決めるなら claude --model opus を使います。/model で選んだモデルは次回以降の既定として保存され、ピッカーで s を押した場合だけそのセッション限りになります。
/modelで選んだのに、次に起動すると元のモデルに戻ります。
よくある原因は、ピッカーで s を押した、--model で起動していた、プロジェクト設定や管理設定に model がある、シェルに ANTHROPIC_MODEL が残っている、~/.claude/settings.json に書き込めない、のいずれかです。プロジェクト設定や管理設定でモデルが決まっている場合は、起動時のヘッダーにそのファイル名が表示されます。
Sonnet 5.5が/modelのピッカーに出てきません。
まずバージョンを確かめてください。Sonnet 5.5にはv2.1.284以降が必要で、claude update で上げられます。上げても出ない場合は、組織の管理設定 availableModels や deniedModels で除外されている可能性があります。BedrockやGoogle CloudのAgent Platform経由では、別名 sonnet がSonnet 4.5を指すことも覚えておいてください。
Opus 5.5とSonnet 5.5はどちらを使うべきですか?
公式ドキュメントは、opusを複雑な推論向け、sonnetを日々のコーディング向けと説明しています。API料金はOpus 5.5が100万トークンあたり入力4ドル・出力20ドル、Sonnet 5.5が入力2ドル・出力10ドルです。計画はOpus、実装はSonnetに分けたい場合は、別名 opusplan が使えます。
VS Code拡張ではどこでモデルを変えますか?
コマンドメニューの Switch model… を選ぶか、プロンプト欄の下に表示されているモデル名をクリックします。effortに対応したモデルでは、同じ画面に Effort の行が出ます。
Fable 5.1を選ぶと追加料金がかかりますか?
プランや席の種類によっては、Fableの利用がプランの上限ではなく利用クレジットへの課金になります。その場合はピッカーのFableの行に「Requires usage credits」と表示され、対話中のセッションでは課金の前に確認が出ます。Fable 5.1にはv2.1.257以降が必要です。
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参考・出典
- Anthropic「Model configuration」(Claude Code Docs・2026年10月1日確認):変更の5経路と優先順位、
sキー、別名の行き先、defaultの既定値とv2.1.280以前の値、effortの段階と既定、自動フォールバック、100万トークンと自動compact、availableModels・deniedModels・availableModelsMatch、組織の既定モデル - Anthropic「Introducing Claude Opus 5.5」(2026年9月22日):発表日、料金(入力4ドル・出力20ドル・キャッシュ読み取り0.20ドル)、標準設定でOpus 5より40%安いという説明
- Anthropic「Claude Sonnet 5.5」(Claude Platform Docs・2026年9月28日公開):公開日、コンテキストと最大出力、料金、4モデルの比較表
- Anthropic「Models overview」(Claude Platform Docs):各モデルのAPI IDと接続先ごとのID
- Anthropic「Claude Code CHANGELOG」(v2.1.280〜v2.1.286):Opus 5.5の追加とPro・Team Standardの既定変更(v2.1.280)、
deniedModels・availableModelsMatch(v2.1.283)、Sonnet 5.5の追加(v2.1.284)、ゲートウェイ経由の100万トークン(v2.1.285)、拒否時の再試行(v2.1.286) - Anthropic「Commands」(Claude Code Docs):
/model・/effort・/statusの仕様 - Anthropic「Use Claude Code in VS Code」(Claude Code Docs):VS Code拡張でのモデルとeffortの選び方
- npm「@anthropic-ai/claude-code」(2026年10月1日確認):
latest2.1.286、stable2.1.285